高位脛骨骨切り術(High Tibial Osteotomy : HTO)とは
膝関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)、お皿の骨(膝蓋骨)によって構成されています。膝関節がスムーズな動きを保つために骨の表面には軟骨があります。しかし、年齢とともに除除に軟骨がすり減り、膝が変形する事で、痛みを生じたり水がたまったりします。これを変形性膝関節症といいます。
高位脛骨骨切り術では、すねの骨(脛骨)を切り、傾斜を変化させ、太ももの骨とすねの骨の軸を変える事で、膝関節の傷んでいる部分への負担の軽減を目指します。
高位脛骨骨切り術の対象は…
絶対条件として、膝関節の外側が壊れていない方が適応です。その他の条件としては、重労働の方、仕事で立ちしゃがみの多い方、人工関節を受けるには年齢が若い方となります。
利点は…
手術創が小さい、関節が温存される、手術後の日常生活制限が比較的少なく、スポーツも可能、正座が可能となる例が多い。
欠点は…
完全な除痛ができない事、骨のつき(骨癒合)に時間がかかる事、美容上の問題がある。
正常な膝関節(20代女性)
正面像 | 側面像 |
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変形性膝関節症(50代女性))
正面像 | 側面像 |
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