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第4回海外研修報告:UPMC:ペンシルバニア州ピッツバーグ 第4回海外研修報告:UPMC:ペンシルバニア州ピッツバーグ 第4回海外研修報告:UPMC:ペンシルバニア州ピッツバーグ
 2008年6月14日〜20日まで、アメリカ合衆国ペンシルバニア州の西にある地方都市、ピッツバーグに研修に行ってきました。
 メンバーは江本院長、安元医師、釘嶋看護師、大久保看護師、原理学療法士です。
 ピッツバーグは、五大湖周辺の鉄鋼床やアパラチアの炭田地帯に近いことから、かつては製鉄業が発展し、鉄鋼の街として知られていました。しかし、その後衰退し、現在ではハイテクと大学の街として生まれ変わり、「アメリカで最も住みやすい街」の一つに数えられるようになったそうです。
  UPMC(University of Pittsburgh Medical Center):ピッツバーグ医療センター組織には約20の関連施設と14の研究施設があり、今回はその中のSouth Side Hospitalに見学に行きました。ここでは、前十字靱帯(ACL)再建術、再建後の抜釘術、半月板の縫合術そしてナビゲーションシステムを用いたACL再建術など計7件の手術を見学することが出来ました。

 手術室は全8室で、一部屋の手術室内スタッフ体制は器械出し看護師(Ns)1名、外回りNs1名、PA(フィジシャン・アシスタント)1名の3人体制でした。PAは医者(Dr.)のアシスタントで、Dr.でもなくNsでもなく大学卒業後に専門教育を受けたあとに取得する資格で、創部の縫合や移植腱の作成、手術後の説明の補足などトータル面でサポートを行います。
 麻酔については全身麻酔、脊椎麻酔、大腿神経ブロックの3つを併用されています。
 脊椎麻酔と大腿神経ブロックは手術室に入室する前に別室で行われ、手術後の鎮痛目的の為に大腿神経ブロック後には、退院後にも薬剤を患者自身で注入できるチューブを留置し、外来で抜去する方法をとられていました。
 治療期間は前十字靱帯再建術では日帰りで、手術後に観察室で約1時間過ごした後に松葉杖歩行で帰宅されていました。当院でも前十字靱帯再建術は入院期間3〜7日で短いと思っていましたが、海外での入院期間の短さには驚きました。



研修を終えて
 今回、前十字靱帯の治療では世界的に名医であるDr. FUの手術見学を行うことができ、貴重な体験をすることが出来ました。手術には、世界各国から留学されているDr. たちも見学されており、緊張感漂う雰囲気や手術終了後も留学中のDr. たちと熱くディスカッションをする姿は、当院院長と似たものを感じました。Dr. FUは前十字靱帯のことをあらゆる方面から研究を行い数々の論文も発表しており、留学中のDr. たちもそれぞれの分野にわかれて研究する姿をみて、日々ただ仕事を行うのではなく常に物事に疑問を持ち、自分自身もエキスパートを目指していきたいと感じました。

 当院も膝専門の病院であるため、Dr. だけではなくそれに携わる私たちスタッフも、高い技術、知識を身につけ、質の高い医療を提供していけるように、今回学んだことを生かして頑張っていきたいと思います。

 看護師:釘嶋、大久保

 またUPMC Sports Performance Complex(スポーツ関連4施設)の見学では、80億円を費やして建設された、スポーツセンター(リハビリ室)、フットボール屋内練習場、スポーツトレーニングセンター、フットボールスタジアムを見ることができました。
 スポーツセンターは、当院の廊下と見間違えるほどよく似た光景で(実際は、3年前に田中部長が見学に行き、クリニック建設時にまねたものです!!!)、関わりのあるスポーツ選手のユニフォームや写真が所狭しと飾られていました。

 スポーツセンター内のリハビリ室では、院長恒例の「理学療法士リハビリ室放置プレー」が行われ、英語が苦手な原もその犠牲者となってしまいました。  リハビリ室は、ベッドが25台有り、自転車エルゴメーターやトレッドミル、アークトレーナー等、多くのマシーンが置かれていました。理学療法士(PT)は、15名程度でその他PTアシスタントやテクニシャンが数名働いています。PTはトレーニングのチェックを行うのみで殆ど徒手的な治療を行わず、関節可動域訓練(膝の曲げ伸ばし)は患者さん自身で行います。ここが日本とアメリカの大きな違いだと思います。前十字靱帯術後のリハビリについて、装具は術後6週以降使用せず、靱帯に過負荷がかからない程度で、詳細なトレーニングメニューが準備されており、今後当院でも詳細なメニューが必要であると感じました。



 UPMC Sports Performance Complexの中のスポーツトレーニングセンターです。中央から分かれ、左がピッツバーグのプロフットボールチーム「スティーラーズ」で、右が大学チーム「パンサーズ」の施設になっています。
 今回はパンサーズの施設内見学で、トレーニングジムや治療室を見ることができました。充実した設備は、日本では見たことのないものでスケールの大きさに驚きました。
 フットボール屋内練習場(右から2番目の写真)は、雨、風、温度、湿度そして音(歓声)を再現することが出来、どのような状況でも戦えるようにトレーニングする施設です。屋外スタジアム(一番右の写真)には4つのフットボールのフィールドがあり、手前は「スティーラーズ」専用のフィールドになっていました。


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研修を終えて
 今回、世界的に有名なDr. Fuの手術、その術後のリハビリを見学することが出来ました。リハビリに関してはプロトコールを当クリニックと比較してみて、違いを認識することができ、当院も世界のスピードに決して遅れていないと感じました。また、前十字靱帯に対して多くの研究者が関わる姿を見て、自分の理学療法士としての甘さを痛感すると共に、さらにモチベーションを上げることができました。今後は今回の経験を活かし、さらに詳細な当院独自のリハビリプログラムを作成していきたいと考えています。そして前十字靱帯術後の患者様の職業復帰、高いレベルでのスポーツ復帰のお手伝いが少しでもできればと思います。

理学療法士:原

関連ページ:
第1回アメリカ研修報告
第2回オーストラリア研修報告
第3回アメリカ研修報告


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